ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ(2016年)オーストラリア映画 アクションホラー ゾンビ(視聴・感想)

『ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ』(2014年)は、近未来のオーストラリアを舞台にしたアクションホラーです。突如として謎の流星群が地球に降り注ぎ、その影響で人類のほとんどがゾンビ化してしまった世界で、生き残った人々が繰り広げる壮絶な戦いが描かれています。


あらすじ
謎の流星群が地球に降り注ぎ、人類のほとんどがゾンビ化した世界で、整備工バリーは、妻子を失い、人生が一変してしまいます。しかし、彼の妹ブルックが、ガスマスクを着用した兵士たちに拉致され、狂気のマッドサイエンティストの実験台にされてしまいます。

ブルックが脱出を図る一方で、バリーは彼女を救出するために旅に出ます。途中、バリーは生存者のベニーと出会い、彼と共に手作りの武器を駆使し、ゾンビの大群が徘徊する過酷なオーストラリアの荒野を戦い抜きます。

映画は、「マッドマックス」とゾンビホラーが融合したようなスピード感溢れるストーリー展開で、カーチェイス、斬新な手作り武器、そして大量のゴア表現で、ハードコアなホラーファンを満足させる内容です。ゾンビ映画のジャンルに新たな骨太で狂気的な視点をもたらし、オーストラリアならではの荒々しい雰囲気を存分に活かした作品となっています。

感想
『ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ』(2014年)は、低予算B級ゾンビ映画の枠を超えた、ユニークで力強い作品です。このオーストラリア製アクションホラーは、「マッドマックス」を彷彿させるポストアポカリプティックな世界観とスピード感のあるストーリー展開で観る者を引き込みます。限られた製作費ながらも、独創的なアイデアや世界観で勝負し、他のゾンビ映画とは一線を画しています。

まず、ゾンビの血液がガソリンの代替になるという斬新な設定が、この作品の大きな魅力です。この要素がストーリーに新たな緊張感をもたらし、ただのゾンビサバイバルではなく、資源の枯渇に直面する人類の戦いというさらなるテーマを描き出しています。また、マッドサイエンティストによる強化人間の実験というプロットも、観る者に予想外の展開を提供し、物語に深みを加えています。

キャラクターの描写も秀逸で、バリーやブルックといったメインキャラクターだけでなく、脇役たちも個性的で印象的です。テンポ良く展開するストーリーは、観客を最後まで引きつけ、飽きさせません。

この映画は、視覚的にも強烈なインパクトを残します。ボスターヴィジュアルやサムネイルが、一目で「ゾンビマックス!」と分かるデザインとなっており、強烈な印象を与えます。また、限られた予算にもかかわらず、美術や特殊効果も非常に工夫されており、ゾンビメイクやセットデザインには見応えがあります。

全体として、『ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ』は、B級ゾンビ映画というジャンルの中でも特に輝く作品です。独創的なアイデアとテンポの良いストーリー展開が相まって、終始楽しませてくれる映画でした。

ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • B級ゾンビ映画だが世界観が良い
デメリット

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