初心者向けのB級ホラー映画には、過度なグロ描写や怖さが控えめで、ユーモアや奇抜な設定が楽しめる作品が適しています。怖すぎず、ユーモアや独自の設定が特徴的な作品ばかりです。
『バタリアン』(1985年)
ゾンビコメディの金字塔で、ユーモアとゴアシーンが見どころ。ホラー初心者も気軽に楽しめるB級ゾンビ映画です。
医療用品を扱う倉庫で働くフランクと新人のフレディは、ある日、軍の極秘実験による化学物質が保管されていることを発見。誤ってその容器を開けてしまい、有毒なガスが漏れ出し、倉庫の死体や近くの墓地の死者がゾンビとして蘇ってしまいます。蘇ったゾンビたちは「脳がほしい」と叫びながら街中で人々を襲い始め、事態は次第に手に負えなくなります。
パニックに陥ったフランクとフレディは仲間たちと協力し、ゾンビの襲撃から逃れる方法を模索しますが、次第に彼らもゾンビ化の影響を受け始めます。事態はさらに混乱し、街全体がゾンビの襲撃に巻き込まれる中、彼らは生き延びることができるのでしょうか?
『プラン9・フロム・アウタースペース』(1959年)
「史上最低の映画」と称されるエド・ウッド監督のカルト映画。荒削りな演出と安っぽさが逆に面白く、B級らしさ満載です。
地球に迫る人類の危険な技術に対し、地球外生命体が危機感を抱き、「プラン9」という計画を実行することを決定します。このプラン9は、地球の墓地に眠る死者を蘇らせて人類に警告を与え、地球の破滅を回避させるという奇抜な作戦です。墓地でゾンビが次々と蘇り、人々を襲い始め、町中で混乱が巻き起こります。
一方、地球側では警察や市民たちが異星人の正体とその陰謀に気づき始め、地球を守るために異星人と戦う決意をします。ゾンビと異星人が織りなす奇抜な展開が続き、地球の未来はどうなるのかが物語の焦点となります。
『アタック・オブ・ザ・キラートマト』(1978年)
殺人トマトが人間を襲うという珍妙な設定のコメディホラー。荒唐無稽なストーリーが楽しめるB級ホラーの代表作です。
ある日、突然、トマトが突如として凶暴化し、人々を襲い始めます。トマトの暴走は全国的なパニックを引き起こし、政府も事態を重く受け止め、緊急対策チームを編成して調査を開始。しかし、襲ってくるのが食材である「トマト」という奇妙な事態に、対応は混乱を極めます。軍や科学者、一般市民が次々とトマトの被害に遭う中、解決策を見つけるため奮闘する一方で、トマトの襲撃はエスカレートしていきます。
果たして、人類は暴走するトマトの脅威から逃れることができるのか?映画全体にユーモアが散りばめられ、真剣に戦う人々とトマトの対決という奇抜な展開が楽しめる作品です。
『トレマーズ』(1990年)
地下から現れる巨大ワームが田舎町を襲うモンスター映画。アクション要素が強く、初心者でも楽しめるパニックホラーです。
アメリカの小さな砂漠の町パーフェクションで、ハンドマン(便利屋)のバルとアールは退屈な日々を過ごしていました。しかし、町で奇妙な事件が発生し始め、人々が謎の力によって地中に引きずり込まれ、次々と姿を消していきます。調査を進めるうちに、地中に潜む巨大なミミズのような怪物「グラボイド」の存在が明らかになり、町の人々は大パニックに陥ります。
バルとアールは町の住民と協力し、地中から次々と襲ってくるグラボイドから逃れるため、さまざまな作戦を試みます。果たして彼らは生き残ることができるのか?次々と繰り広げられるグラボイドとの対決と、ユーモアあふれる登場人物たちの奮闘が見どころの作品です。
『グーリーズ』(1984年)
小さな怪物が家の中で暴れ回るホラーコメディ。コミカルなクリーチャーの登場がB級ホラー初心者にぴったりです。
青年ジョナサンは、亡くなった父親の遺産として古びた屋敷を相続します。友人とともに引っ越してきた彼は、屋敷を探検するうちに、地下室で怪しげな魔術書を発見。興味本位で魔術を試みたところ、誤って「グーリーズ」と呼ばれる小さな悪魔のクリーチャーたちを召喚してしまいます。可愛らしい見た目に反して凶暴なグーリーズは、屋敷内を次々と襲撃し、ジョナサンや友人たちを恐怖に陥れます。
ジョナサンは、グーリーズを制御する方法を見つけ出そうと奮闘しますが、状況はどんどん悪化していきます。彼は果たしてグーリーズを撃退し、無事に屋敷を守ることができるのでしょうか?ユーモアとホラーが入り混じった展開が特徴の作品です。
『ゾンビーバー』(2014年)
ゾンビ化したビーバーが若者たちを襲う奇抜なパニックホラー。ユーモア満載で怖さ控えめ、初心者向けのB級ホラーです。
女子大生3人組が湖畔のキャビンで週末を過ごすためにキャンプにやってきます。そこへ彼女たちの彼氏3人も合流し、楽しい時間を過ごしていました。しかし、キャビン近くの湖に住むビーバーたちが、流れ込んだ医療廃棄物の影響でゾンビ化していたことが判明します。
やがてゾンビビーバーたちが若者たちに襲いかかり、恐怖の夜が幕を開けます。仲間が次々とゾンビビーバーの餌食となり、彼らはこの異常事態から生き延びようと必死で対抗します。コミカルな要素も多く、ゾンビとビーバーという奇妙な組み合わせがユニークで、笑いと恐怖のバランスが楽しめる作品です。
『スリザー』(2006年)
寄生生物が小さな町に現れるホラーコメディ。ユーモアとホラーのバランスがよく、B級らしい楽しさが満載です。
アメリカの田舎町ウィールジーで、突如として奇妙な隕石が落下。町の住民グラントはその隕石を発見し、正体不明のエイリアン寄生生物に感染してしまいます。エイリアンに寄生されたグラントは次第に人間離れした姿に変わり、町中の動物を襲って成長し、恐ろしい怪物と化します。
さらに、グラントが放つ寄生虫が次々と他の住民にも感染し、町中に感染が広がっていきます。警察署長ビルやグラントの妻スターラは、増殖する寄生生物の脅威に立ち向かうため、仲間と協力して生存をかけた戦いを繰り広げます。
笑える要素とゾッとするホラー要素が絶妙に混ざり合い、エイリアン寄生生物の異様な姿やシュールな展開が見どころの、ユニークなホラー映画です。
『キルボット』(1986年)
警備ロボットが暴走して人々を襲うという斬新な設定が面白い。80年代のB級ホラーらしい安っぽい演出が楽しい作品です。
とあるショッピングモールで、夜間の警備強化のために新型の警備ロボットが導入されます。これらのロボットは最先端のテクノロジーで人間に危害を加えないように設計されていますが、雷によるシステムの故障でプログラムが狂い、凶暴な殺人マシンと化してしまいます。
その夜、モールに忍び込んでいた若者たちが、ロボットに発見され、次々と襲われることに。閉じ込められた若者たちは、武器や知恵を駆使して逃げ延びようと奮闘しますが、ロボットたちは容赦なく追跡を続けます。彼らは果たして、暴走するキルボットから逃れることができるのか?
低予算ながらもテンポの良いアクションとスリリングな展開が魅力の、B級ホラーらしいエンターテインメント作品です。
『ヒドゥン』(1987年)
エイリアン寄生生物が人間の体を乗っ取りながら殺人を繰り返すというストーリーで、アクションとサスペンスが融合したユニークな構成が特徴です。
ロサンゼルスで、平凡な市民が突然凶悪な犯罪を犯すという謎の事件が続発します。銀行強盗、車の窃盗、暴力事件などが相次ぐ中、刑事トム・ベックは異常事態を捜査するためにFBI捜査官ロイド・ギャラガーとコンビを組むことに。ロイドは、この事件の背後には異星から来た寄生生物がいると主張し、驚くトムをよそにその異星人を追い詰めようとします。
この寄生生物は宿主を次々に乗り換え、暴力や破壊を楽しむかのように町で無差別に人々を襲い始めます。ロイドには隠された秘密があり、彼がなぜ異星人を追うのかが徐々に明らかにされていきます。トムとロイドは協力し、無敵にも思える寄生生物に立ち向かうことができるのでしょうか?
激しいアクションとスリリングな展開、そして意外なSF要素が詰まった、1980年代のカルト的名作です。
『クリッター』(1986年)
宇宙から来た小さなモンスターが田舎町を混乱に陥れるホラー。コミカルで軽快な展開が多く、ホラー初心者にもおすすめです。
宇宙の刑務所から脱走した小さな肉食生物「クリッター」が、地球のアメリカ中西部の田舎町に降り立ちます。クリッターたちは丸く毛むくじゃらの姿をしており、転がりながら移動し、人間を襲って食べるという凶暴な性質を持っています。田舎町の農家に住むブラウン一家は、クリッターの襲撃を受け、次々と恐ろしい出来事に巻き込まれていきます。
さらに、クリッターを追って宇宙ハンターも地球にやって来て、町での壮絶な攻防が繰り広げられます。ブラウン一家とハンターたちは協力し、クリッターたちを撃退しようと奮闘しますが、次々と町に被害が拡大していきます。
ホラーとコメディが巧妙に混ざり合い、クリッターのユーモラスで凶悪な行動が楽しめる、B級映画の名作として知られています。