タイトル
- 映画名:ピラニア
- 原題: Piranha
- 制作国:アメリカ
- 1978 R 1時間34分
- 監督:ジョー・ダンテ
- 出演者:ブラッドフォード・ディルマン 、ヘザー・メンジース 、 ケヴィン・マッカーシー
- ジャンル:パニックホラー/モンスター・クリーチャー
『ピラニア』は、ジョー・ダンテ監督によるB級ホラーの名作。遺伝子操作で生まれた凶暴なピラニアが誤って湖に放たれ、人々を襲うというパニックホラーです。低予算ながらも工夫された演出やブラックユーモアが光る作品で、カルト的人気を誇ります。
あらすじ
プライベート調査員のマギーは、失踪者の捜索中に山中の軍施設にたどり着きます。そこで彼女は、誤って施設のタンクを操作し、実験用に飼育されていたピラニアを川に流出させてしまいます。このピラニアは、軍が極秘裏に開発した殺傷能力の高い生物兵器で、遺伝子操作により繁殖力と攻撃性が強化されていました。
流出したピラニアは、近隣の湖やリゾート地を襲い、次々と人々に襲いかかります。マギーと地元のアル中男ポールは協力し、事態を収拾しようとしますが、凶暴なピラニアの恐怖は止まることを知りません。次々と犠牲者が増える中、2人はピラニアを封じ込める方法を見つけ出せるのでしょうか?
見どころ
- 予想外の恐怖の始まり
マギーが施設のボタンを無邪気に押してしまうことで、すべての惨劇が始まる展開が印象的。単なる事故が大惨事に発展するB級ホラーらしいストーリーです。 - 水中ホラーのスリル
水中から忍び寄るピラニアの恐怖が、視覚的にも心理的にも緊張感を与えます。水面の下から見上げる視点で描かれるシーンがリアル。 - ブラックユーモアと社会風刺
軍の実験が引き金となる恐怖や、観光地経営の利益優先の姿勢など、B級ながらも社会風刺が効いたテーマが魅力的です。
注目ポイント
- ピラニアの恐怖演出
手作り感あふれる特殊効果で描かれたピラニアの襲撃シーンは低予算ながら迫力満点。 - ジョー・ダンテ監督の手腕
テンポの良いストーリー展開と、恐怖とユーモアのバランスが絶妙。彼の初期の才能が存分に発揮されています。 - ラストの緊張感
物語のクライマックスでは、ピラニアがさらに広範囲に拡散する危機が描かれ、最後までスリル満点です。
総評
『ピラニア』は、B級ホラー映画の真髄ともいえる作品。低予算でありながらも巧妙に作られたパニック演出と、社会風刺の効いたストーリーで観客を引き込みます。派手さはないものの、B級ホラーらしい荒削りな魅力とテンポの良さで楽しめる一作。水中ホラーが好きな方には特におすすめです!
おすすめ度
おすすめ度:★★★★☆
B級ホラー好きはもちろん、「ジョーズ」のような動物パニック映画が好きな方にも楽しめる作品。シンプルな恐怖とブラックユーモアが融合したB級映画の傑作です。
評価(星5段階評価)
- ストーリー:★★★☆☆
王道のパニックホラー展開で、予想外の面白さは少ないがテンポが良い。 - 特殊効果:★★★★☆
低予算ながら工夫された演出で、ピラニアの恐怖がリアルに感じられる。 - キャラクター:★★★☆☆
マギーとポールの掛け合いにユーモアがあり、親しみやすいキャラクターが印象的。 - ホラー度:★★★★☆
水中ホラー特有の緊張感と、突然の襲撃シーンが見応えあり。 - ユニーク度:★★★★☆
「ジョーズ」に影響を受けながらも、B級ならではの大胆なストーリー展開が魅力。