『The Cleansing Hour』
- 映画名:バトル・インフェルノ
- 原題: The Cleansing Hour
- 制作国:アメリカ
- 2019 1時間34分
- 監督:デイミアン・レヴェック
- 出演者:ライアン・グスマン 、 カイル・ガルナー
- ジャンル:超自然・オカルト系
『バトル・インフェルノ』は、現代的なSNSやネット配信文化を舞台にしたエクソシズムホラー映画です。悪魔祓いの儀式をテーマにしたヤラセ番組が、突然本物の悪魔の介入を受け、リアルな恐怖に変わっていくという斬新な設定が特徴です。緊迫感と現代社会の風刺が詰まった作品です。
あらすじ
マックスとドリューは、ネット配信番組『除霊の時間』を運営しており、マックスが神父役を演じ、ドリューが構成や演出を担当しています。この番組は完全なヤラセであり、視聴者数を稼ぐために演技や特殊効果を駆使して悪魔祓いの儀式をリアルに見せかけています。インチキグッズの販売も好調で、大儲けしていた二人。
ある撮影日、取り憑かれた人間役の俳優が現れず、急遽ドリューの婚約者レーンが代役を務めることになります。しかし、撮影が始まるとレーンが突然異常な行動を見せ、本物の悪魔に取り憑かれたかのように振る舞い始めます。その直後、スタッフの一人が火だるまになって死亡するという惨事が発生。混乱が続く中、番組はそのまま配信され、視聴者数は急増する一方。
マックスとドリューは、この危機的状況に立ち向かう中で、自らの罪や秘密と向き合うことを余儀なくされ、命を懸けた悪魔との戦いが始まります。
見どころ
- 現代的なテーマ
インターネット配信、視聴者数のプレッシャー、SNSの影響など、現代社会の側面を巧みに取り入れています。リアルタイムでの恐怖が視聴者にも臨場感を与えます。 - エクソシズムと心理的恐怖の融合
悪魔祓いの儀式を通じて、登場人物たちの隠された過去や罪が暴かれる点が物語に深みを与えています。 - 視覚的インパクト
火だるまになるスタッフや悪魔に取り憑かれたレーンの恐ろしい行動など、ホラー映画としてのビジュアルインパクトが強いです。
注目ポイント
- SNSと恐怖の関係
視聴者数の急増が恐怖と混乱を増幅させるなど、現代のデジタル文化の危険性を暗示しています。 - 悪魔の支配力
悪魔が登場人物たちの弱点を突き、精神的に追い詰めていく展開がスリリング。 - ブラックユーモア
ヤラセ番組で悪魔祓いを演じていた二人が本物の恐怖に直面するという皮肉が効いています。
総評
『バトル・インフェルノ』は、SNSやネット配信といった現代的なテーマを取り入れた新感覚のエクソシズムホラーです。ヤラセ番組の設定が皮肉を効かせており、現代社会への風刺とホラーの融合が巧妙です。スリリングな展開と視覚的な恐怖が観客を引き込み、エクソシズム映画としても独自の魅力を放っています。気軽に楽しめるホラー映画としておすすめです。
おすすめ度
おすすめ度:★★★★☆
エクソシズムホラーが好きな方や、現代的なテーマを取り入れたホラーを楽しみたい方におすすめ。新鮮な設定と緊張感のある展開が魅力です。
評価(星5段階評価)
ユニーク度:★★★★★
ネット配信という現代的なテーマとクラシックなホラーの融合が新鮮。
ストーリー:★★★★☆
現代的な題材とエクソシズムの融合が斬新で、テンポも良い。
特殊効果:★★★★☆
低予算ながら工夫された特殊効果で、ホラー映画としての完成度が高い。
キャラクター:★★★☆☆
マックスとドリューの関係やそれぞれの葛藤は興味深いが、深掘りがもう少し欲しい部分も。
ホラー度:★★★★☆
悪魔祓いの儀式や死のシーンは恐ろしく、緊張感が持続する。